C98に申し込んだ
C98に申し込んだ。
例年と違ってGWの開催。参加締め切りまであと二日だった。滑り込みのタイミングとしては丁度よかっただろう。
し……C98……申し込み……ましたッ!!
— てまり(喘)@C98…? (@m_k_temari) January 5, 2020
よろしくお願いします!!! pic.twitter.com/ftSL2Qk8EN
結果的に申し込んだが、とても迷った。特にクレジット決済の画面で、とても迷ってしまった。
C98のサークル参加費は8,000円。これに手数料がついて9,100円。
1万円は大きいお金だ。多分このせいで1月はもう贅沢はできない。
正直言って、働いてもいない身分で、奨学金で、1万円近いお金を出して趣味に興じることは、あまりほめられたことではないと思う。
なぜ申し込んだのか。なぜ申し込んだのか。
・ひとつは、けもフレにいつまでもハマっているか分からないからである。次の冬にはオタクをやめているかもしれない。今は幸いにして、四六時中けもフレのことを考えてそれが苦ではなく、周りにも同人活動に積極的な人たちに囲まれている。ひょっとしたらこんな状況はとても恵まれていて、明日突然界隈が殺伐とした地獄の焼け野原になるかもしれない。そうなってしまったあとに、「C98に参加しておけば、せめて申し込んでおけば」と思いたくは、ないのである。
・もうひとつは、学生の身分でコミケに飛び込めるのは、次が最後だからである。C99は次の冬だが、おそらく(心が壊れず、就職も決まっていれば)修論でヒィヒィ言わされているはずである。次の春を逃せば、次からはコミケは社会人として参加することになるのである。社会人はよく「金はあるが時間がない」という。みんなそういうので、ほぼそうなのだろう(学生からしてみれば、時間はあるが金がないので、ただネットサーフィンをするだけなのであるが)。もしかしたら、これから死ぬまでの間で、今が一番本づくりに時間をかけられるのかもしれない。
・さらに、もう一つ私が初夏ごろにお披露目しようとしている企画がうまいこと進めば、GWの時期で宣伝ができるだろうと計画している。これについては後日、また改めて、やる気が残っているうちにまとめてみたい。今年は「やりたい」ことが少しでも「できる」ように、自分の理想像と手と実力をチューニングする年なのである。
・最後には、自分がオタクとして今後の人生を全うできるか、試すためである。今の私のけもフレへの没頭が、人生をかけたものなのか、それともモラトリアムの逃避で、仕事が始まれば卒業してしまうようなものなのか、今年で決着をつけなければならない。
要は、私はこれからの人生を、空想とともに生きていくことができるのかどうかを、ささやかな形ではあるが、占うのである。これによって、この春の就活も、今後のキャリアプランも、おのずと定まるだろう。
空想とともに生きる(なにがしかのコンテンツ産業に就職する)という選択肢については、またいつか書き出してみたい。そのくらいには、私は人生の選択という段階にアニメを紛れ込ませようとしているのだ。もしアニメが仕事にならないなら、趣味でとどめておくのがいいならば、そろそろ覚悟を決めなければならないのだ。
申し込んだが、冷静になると不安で震えそうになる。既刊が微小なりとあったからいいものの、小説なんて誰が手に取ってくれるのだろうか。今から絵を練習して何になるのか。GWに東京に遠征する交通費はどうするのか。そもそも春は就活なのに。まぁいい。もう転がり出してしまった坂道だ。これ以上の出費を最大限に警戒しながら、冬が明けるのを待とう。連載している小説が春になったら、適当に整えて製本するのだ。