C97感想戦 2/4 - キュルル合同
このエントリ の続き
記憶が薄れる前に、合同誌の感想を書き残しておこうと思う。
C97からだいぶ日が経ち、感想を書いても旬を外しているだろうという気分に苛まれている。なんで感想を書こうとしていたんだっけ。
ひとつは、真面目に同人活動に(書く側でも、読む側でも)取り組んでみたいということ。
もうひとつは、感想を書けば、作家さんは嬉しいんじゃないだろうかということ。
ひとつ課題があり、それは買った同人誌に対して網羅的に感想を書くと、私が相当疲弊してしまうだろうということである。
かといって何もしなければ、今夜もまた、何もしない夜になってしまう。
毎晩訪れるこの無気力感については、いずれ掘り下げてみたい。今夜もこうしてテレビとツイッターを眺めるだけの夜が過ぎようとしていた。一念発起してこれを書いている。
キュルル合同~ふたつのみれにあむを超えて~
\お知らせ🎉/
— 【けものフレンズ キュルル合同】常夜茶会@1日目南エ-25aでした (@KyururuGoudou) January 4, 2020
メロンブックスさまのWeb頒布在庫が復活しました🍈🎊
『キュルル合同』を冬コミで購入しそびれた方、近所にメロンブックスの実店舗がない!という方は、ぜひチェックしてみてくださいね✨✨#キュルル合同https://t.co/YvMZPFPs6h
・2の混乱の中で、若干アンタッチャブルになってしまったキュルルや2世界観にフォーカスした合同誌。コンセプトがめちゃめちゃいいなと思って、予約して手に取った一冊である。
・頒布会場にいたかばんさんコスの人のコスプレがとても良かった。
📢この度C97に向けて #キュルル合同(@KyururuGoudou)様にお声がけいただき、当日スペースにて売り子でお手伝いをすることになりました。けもフレ2ファンとして、皆さまの素敵な作品を沢山の方々に手に取っていただけるように努めます。宜しければスペースまでお越し下さいませ🐾(※当日は🎒で居ります) pic.twitter.com/TAEl9rSgpy
— いくり🎈 (@h_tomato_o) November 22, 2019
特にいいなと思った作品をいくつか上げようと思う。釈明しておくが、すべての作品に感想が書けないのは、偏に私の気力と好み・読解力の問題であって、作品に優劣はない。すべからく、存在しない名作よりも出た本の方がエライのだ。
感想を書きながら思ったけれど、寄稿者のレベル高すぎではないか。
「たとえ忘れてしまったとしても何処かにのこっているはずさ」(はづきガレット)
『キュルル合同』の方で5p寄稿させていただいております。
— はづきガレット (@hazkigaleet) November 10, 2019
サーバルとキュルルの関係とは何だったのか、その答えは過去にある・・・・・・・のかもしれない
そんなことを匂わすお話になっております。
冬コミC97で手にはいるそうです#けものフレンズ#キュルル合同 pic.twitter.com/A9CUNX9dpi
・キュルルが2000年前の記憶をぼんやり思い出す話
・目に「replay」が入ってるの、漫画だからできる演出だよなって思いました。
「二人のキュルル」(沼底なまず)
なまずはこの冬こちらの四冊の合同誌諸々に寄稿しました!全て冬コミ一日目で頒布されるのでぜひチェックしてね!キュルル合同 エ-25a、 パークスタッフ合同 ア-22b、ボケて合同 エ-05a、そしてルルルタタブックは当スペースにて頒布予定! pic.twitter.com/fyAGNSdp0A
— 沼底なまず🐡風鳥百合合同 (@eenamazu) December 26, 2019
・キュルルが2000年前の「少年」と輪っか(JS版)でつながる話
・2000年前の「少年」がセルリアンにどろどろと飲まれていく不気味さが好きです。いや、そもそも「少年」を取り込んだセルリアンの残留したカケラだったのかもしれない。そういや前ツイッターで「フウチョウはキュルルのイマジナリーフレンドだ」っていう読み解きがあって、なるほどそういう解釈もあったなぁと。最後のコマのこのサーバルは……誰なんだ?
「たいようのきおく」(はとり)
冬コミで頒布予定の「キュルル合同」に4ページの漫画を描かせていただきました。あと1枚イラストもあります。
— はとり@2/9ティアす38b (@poladora) December 8, 2019
ぜひぜひよろしくお願いします。
大体いつもの感じです
詳細はこちら→(@KyururuGoudou)#けものフレンズ #キュルル合同 pic.twitter.com/kUYzBsDvA2
・3人の旅の途中でキュルルが倒れる話
・どうしようもなくなってキュルルを罵倒するしかない、カラカルのいじらしさが好きです。キュルルも無印のかばんちゃんも、おかあさんを求めて泣いた夜があったはずなんですよ。そんなものはもうないんだよっていう世界観、クセになります。
「キュルルちゃん爆誕!?」(いの)
C97南エ25aより頒布される「キュルル合同」(@KyururuGoudou)に参加させていただきましたー!コンセプトアート展の情報を取り入れた内容になってるので、知ってる人ほど読み応えある一冊になってるであろうと思ってます…(なおギャグ)よろしくお願いいたします!!!#キュルル合同 pic.twitter.com/up5RRFhY5t
— いの (@tellu0120) November 24, 2019
・キュルルのおっぱいがある日突然成長するんだけど、実は……という話
・授乳合同のようなぶっ飛んだギャグ要素と、火の鳥合同みたいな破滅的な雰囲気が、見開きに同居しているような、ゾクゾクするお話でした。もしかして火の鳥合同のお話とゆるくつながってます?
「情報メディアとしてのジャパリパーク」(やぎこ)
キュルル合同(@KyururuGoudou)にコラム寄稿させていただきました。他の方の尊い作品の合間、箸休めとしてどうぞ。
— やぎこちゃん (@ygkch) December 17, 2019
他にも、イラスト・その他細かい文章も寄稿してます。
イラストは「ノド」の部分を時間の隔たりに見立ててみた、見開き2Pの作品です。こちらもお楽しみに〜#キュルル合同 https://t.co/WNtesRwdoS
・評論。以下要約
2に登場するキュルル、フレンズ、ジャパリパークの、情報を伝達するメディアとしての役割に注目すると、ジャパリパークはキュルルの登場によって博物館性を完成したといえる。なぜならばキュルルは、ジャパリパークに「展示、収集、保管」された施設やフレンズから「教育的効果」を受け、自らも発信する主体になることを受容したからである。さらにこのキュルルの発信能力は、かばんの「調査研究」を広め、パークが文明を再獲得することに貢献するだろう。
・この文中の「メディア」というのは普段我々が使う「メディア」とは違うのか? ということを意識しながら、慎重に読みました。それでも完全に理解できたわけではない……。キュルルを評論しようとした、さらにあの騒動に言及しようとした、そのコンセプトはとてもいい思います。もっと一緒に議論しましょう(謎の上から目線)。
・タイトルは少し違いますが「メディアとしての博物館」という本があって、こっちは梅棹忠男という文化人類学の研究者が80年代にまとめた本です。この人は「文明の生態史観」という論文が有名です。さらにこの人は、今のIT社会/ICT産業が台頭するずっと前に「情報財」について議論していました。キュルル合同の話からは脱線するけどおすすめです。
・そろそろ私たちは、あの騒動について語るーー2の炎上にまつわるめちゃくちゃな騒動で受けた心の傷を語り、受け入れるということが必要になってきているのではないでしょうかね。
「キュルル・リフレイン」(鳥麦康人)
1日目南エ25a(自サークルのすぐ隣)にて配布されるキュルル合同(@KyururuGoudou)に前編4ページ、後編6ページの計10ページのフルカラー漫画を寄稿しました!
— 鳥麦康人(とりむぎやすと) (@DreCas2) December 9, 2019
見覚えのあるような場所、なんか少し違うカラカル。キュルルに何が起き、そして何を知るのか・・・?
続きは #キュルル合同 にて! pic.twitter.com/jSK8OU4Bae
・キュルルが2000年前の事件直後にタイムスリップする話
・例の事件を経てキュルルが抱えてしまった苦悩が、まっすぐに描かれていて、心を動かされました。個人的に、こういうような生の肯定と苦悩の昇華に弱い……!
「モノクロの視界から」(丁_エスキチ)
キュルル合同、僕も出てるからよろしく(雑な宣伝)
— 丁_スエキチ❌ (@Daikichi_3141) November 28, 2019
考察班的に美味しい内容になっているかもですよ、キュルルくんは考察班的にも美味しいのでねじゅるりぱ
・2000年前の事件のあとの「少年」が傷を受け入れる話
・そうなんですよ、鳥麦さんのと同じで、心の傷の受容や昇華といったお話が私には効くんだ……! 少しずつ閉園に向かうパークの無常感がクセになります。そして、キュルル(少年)が年を重ねて大きくなった時の姿というのを想像するのは楽しいですね。
「追想」(パセリ)
【寄稿者しょうかい⑫】
— 【けものフレンズ キュルル合同】常夜茶会@1日目南エ-25aでした (@KyururuGoudou) December 12, 2019
本日ご紹介するのは、6ページの漫画をご寄稿いただきました!
パセリさん(@parsley_1941)です✨✨
今回の広報イチオシ1コマはこちら! これはもう皆さん、説明はいらないですよね👍
最後にはハートを撃ち抜かれること間違いなし!尊みにあふれた一作です💖#キュルル合同 pic.twitter.com/HGt9yEjou1
・2000年前の事件直後の「少年」とカラカルのお話
・全体を通して淡い表情が好きです。ネクソン版や舞台版のネタもあり、読んでいて楽しかったです。最後だけカラーなの、ずるいわ……
「犬とネコ」(ウェルト)
【冬コミ】『キュルル合同』@KyururuGoudou に4ページ寄稿させて頂きました💥💥💥
— ウェルト📛 (@corpsmanWelt) November 11, 2019
女王に襲われた事件のあと、パークを去るキュルルにご主人さまを守れなかったイエイヌちゃんが逢うお話です。#けものフレンズ#キュルル合同 pic.twitter.com/uN76hVoiTE
・事件後、「少年」とイエイヌがお話しする話
・「車内」というような、時間も空間も限定された空間で行われる会話劇がとても好きです。演劇やショートコントっぽさを感じます。表情や顔の角度を効果的に描き分けていてすごいなと思いました。
(田中草男)
キュルル合同(@KyururuGoudou) に4Pの漫画を寄稿しました。
— 田中草男 (@930tanaka) December 22, 2019
精神も肉体も画力も少し成長したキュルルとカラカルを想像してお話を描きました。1日目南エ25aにて頒布されます。どうぞよろしくお願いいたします。#キュルル合同 pic.twitter.com/MFftXdQvYC
・カラカルがキュルルの髪を切るお話
・「そうやって切るのか……」と思いました(笑)。キュルルに絵を描くよう求めるところのカラカルが美しいです。これはもう告白だよって思いました。ずっと寄り添っていて欲しいな……。
「少年期の終わり」(たると)
【告知】告知ですよ。【告知】
— たると (@taruto_pony) December 18, 2019
C97で常世茶会(@KyururuGoudou )さんとこにてキュルル合同が出るんですよ。
それのゲストをやったよ!
サンプル乗せてるから読んで。
本編でも読んで。
キュルルはいいぞ。
サンプルだから画素がくっそ荒いなこれ。#キュルル合同 pic.twitter.com/hdODW5TzNI
・成長したキュルルがイエイヌに会いに行く話
・このお話が、全編の中でいちばん未来を扱ってるんでしょうか。旅立ちの前夜の独特の緊張感、寂しさがにじみ出るお話でした。かばんとサーバルが旅に出たように、彼も旅に出るのだろうなと思いながら会話を追いました。イエイヌに託すという選択は、二人の関りを強めるようでもあり、イエイヌをまた永遠に待たせてしまう業を重ねることでもあり……
これで巻頭から巻末まで読んだことになる。感想を書くのにほぼひと月の間がかかってしまった。その間やる気があったりなかったり、自分で創作をしたりしていた。
流し読みしていたら読み飛ばしてしまうような要素も、「感想を書くんだ」という気持ちで読むとたくさん拾うことができた。やはり、書かれた作品に真剣に向き合うということは良いものなのだ。それがアマチュアであっても。
こうやってたくさん誰かの作品に感想を書くと、まるで自分が口だけ評論家みたいになってしまったような気分になる。 この気分に感じる居心地の悪さもいつか書き下してみようと思っている。
とてもいい本だった。中にはこういう妄想俺もしてたよというお話があり、なにこれ想像してなかった尊いというお話があり、とても救われるお話もあった。火の鳥合同や職員合同と同じように、このような骨のある合同誌が読めることが嬉しい。
C97感想記事は2回で終わるはずだったのだが、まだ職員合同とKyokoさんの一連の本の感想が書けていない。職員合同を全部読むなんて思うと卒倒する。まぁC98までにのんびり読めたらいいかな。